FIREを目指すとき、多くの方が最初に気になるのが、
「いくら資産があればFIREできるの?」
という疑問だと思います。
この記事では、FIREの基本となる資産額の考え方を、初心者向けにシンプルに解説します。
■FIREに必要な資産額の目安は「生活費×25倍」
一般的に、FIREに必要な資産額は年間生活費の 25倍がひとつの基準になります。
これはアメリカのトリニティ大学の研究者たちによる「トリニティ・スタディ」という論文で広く周知された「4%ルール」と呼ばれる考え方に基づいたものです。
●4%ルールとは?
簡単に言えば、歴史的データに基づくと、資産が株式75%、債券25%のポートフォリオにおいては、毎年4%(資産の25分の1)を取り崩しても、長期的に(30年以上)資産が枯渇しにくい(90%以上の確率で)というものです。
例えば、年間支出が300万円なら、
300万円×25=7,500万円
これがFIREに必要な資産の目安になります。
ちなみに、30年後の資産の中央値は、初期資産の8倍(平均は9倍)です。
つまり、4%ルールにより取り崩しをした場合は、資産が尽きないどころか、大きく増えていく可能性が高いということです。
ただし、注意が必要なのは、この考え方が提唱されたのはアメリカであることです。
根拠として使用された経済指標やインフレ率も当然アメリカのものが使用されています。
つまり、日本で暮らしている私たちには、そのまま当てはまる訳ではないということですね。
さらに、全世界株式(オルカン)やS&P500といった外国株式で資産運用している多くの方にとっては、為替による影響も小さくありません。(円安になれば資産が増え、円高になれば資産が減る)
とはいえ、具体的根拠に基づき算出された信頼できる考え方ですので、基本的な必要資産の計算には、この4%ルールが非常に参考になります。
●生活費が違うと必要資産額はどう変わる?
| 年間生活費 | 必要資産(×25) |
| 200万円 | 5,000万円 |
| 250万円 | 6,250万円 |
| 300万円 | 7,500万円 |
| 350万円 | 8,750万円 |
| 400万円 | 1億円 |
ポイントは、生活費を月2~3万円減らすだけでも、FIREに必要な資産額が大きく変わるということです。
■まとめ:FIREに必要な資産額は「いくら使って生きたいか」で大きく変わる
最後にポイントを整理します。
・FIREに必要資産額は年間生活費×25倍
・生活費を把握することが出発点
・生活費を抑えると必要資産額が大きく下がる
資産形成を進めていく中で、あなたの金融リテラシーは間違いなく向上します。
4%ルールを基本としつつ、FIREへのゴールが見えてきたときには、その時の社会情勢や保有資産クラスなど、自身が置かれた環境の中で、目標資産額を自ら考え、調整してみて下さい。