■お年玉を使った投資体験
我が家では、昨年年初から子供の証券口座において、お年玉の一部を「オルカン(全世界株式インデックス)」に投資しています。
昨年末時点の運用成績は、
・長男:投資額10万円→12万1,248円
・次男:投資額 9万円→10万9,124円
と順調に利益を上げており、今年についても2万円ずつ追加投資しています。
1年という期間で言えば、結果的に投資は正解だった訳ですが、これは親である私が「投資しなさい」と強制した訳ではありません。
まずは選択肢を示しました。
●貯金
・減らない
・でも、ほとんど増えない
●投資
・増える可能性の方が高い
・でも、減る可能性もある
・最悪、半分になることもある
実際には、インフレによる貨幣価値毀損リスクについても説明したのですが、私の説明では上手く伝えることができませんでした。伝えられたのは、せいぜい今100円のお菓子は、数年後は200円出さないと買えないかもしれないという程度です。
また、「投資は損をすることもある」という一番大切な部分は、何度も繰り返し伝えた上で、どちらを選ぶか子供達自身に決めさせました。
■子供達が出した答え
結果、子供達が選んだのは投資でした。
ですが、その言い分は、
「減るのは絶対に嫌。でも増やしたいから投資にする」
というものでした。
とりあえず、先の説明では何も伝わってないことが分かりました(笑)
その後、繰り返し説明することで、子供達なりに何となく納得した上で、実際に投資をすることになりました。
「減るのは嫌だけど増やしたい」
これは、投資の根底を覆すような矛盾した考え方な訳ですが、
「まだ小学生だからそんなものだろう」
「投資を理解できなくても仕方ない」
と感じると同時に、ふと思いました。
「これ、大人も同じじゃないか」
よく考えると、この発想は投資知識のない大人と全く同じです。
・元本は減らしたくない
・でも、できれば高利回りが良い
・リスクは取りたくない
その結果、
・元本保証
・高利回り
・安心・安全
という、本来あり得ない条件をうたう投資話に飛びついてしまう。
「みんなで大家さん」のような商品が支持されてしまう背景には、利回りの相場感がないことが大きいと感じます。
■相場観がない怖さ
年5%、7%、10%という利回りを得ることが、
・どれくらい凄いのか
・どれくらいのリスクをとる必要があるのか
それが分からないと、
・高利回り=お得
・元本保証=安心
という危険な思考に陥りやすくなります。
子供の発言を聞いて、これは「子供だから」ではなく「学ぶ機会がないから」だと強く感じました。
■お金の知識は必修科目
お年玉投資は「増やすため」ではなく、「学ばせるため」に提案しています。
昨年は、子供たちに対して、4月のトランプ関税ショックで下落した評価額を、年末には上昇した評価額を見せることで、
・リスクとリターンは表裏一体
・増やしたいなら価格変動を受け入れる必要がある
・自分で選んだ結果を受け止める
・なぜ増えたのか、なぜ減ったのかを考える
といったことついて学ぶきっかけを与えることができました。
今は何となくの理解で良いと思っています。
自分の意思で選び、自らのお金を使って投資する。
引き続き、相場が大きく動いた時には、子供達に評価額を確認させることで、投資の本質を少しずつでも理解してもらえればと思っています。